fc2ブログ
お久しぶりです、オゾダです。

プレゼンやレポートに終われ、ブログ更新が滞っておりました。

それでも1日数名の方が覗きに来てくださっていて、

いったいどういう経緯で迷いこまれた方なのか…と思っていましたが、

実は更新を待っていてくれている人がいるということを知り、

感謝の気持ちが芽生えるとともに、テーマだけは常に考えて

頭の中で

更新しておりました


さて、レポートが片付きましたので、6月上旬に学部の実習の付き添いで行った

ハンセン氏病療養所について(資料は作ったがプレゼンできなかったスライドで)

ご紹介させていただきます。

ハンセン1

ハンセン2

ハンセン3

ハンセン4

ハンセン5

6.jpg

7.jpg

8.jpg

9.jpg


ハンセン氏病については過去の病気だと勝手に思っていましたが、

菌こそはもっていないものの、後遺症で苦しむ方がまだ残っていたこと、

海外ではまだまだ発症することが多い感染症であることを知り驚きました。


日本の療養所は、かつては隔離所としての機能を持っていましたが、

今は療養者が高齢化し(新規の感染症発症がないため)、法律が変わっても

戻る場所もないという方が多く、障害とともに穏やかに生活をする方を

医療・福祉の両面で支える施設でありました。


隔離政策が終わったのは、平成8年と、本当に最近のこと。

日本が、差別を法律で認めて強制していたという事実を改めて認識し、

このような機会がなければ、療養所の現状すら知らなかったなと…


9月にはタイでセンターを立ち上げ、セルフケアの指導をウン十年している

日本の看護師さんの仕事を見る実習があり、その事前学習のひとつでした。

タイ実習の渡航費がないので私は行きませんが、学部4年生の学生が3人、

統合実習国際看護学領域で学びを深めています。

報告会がとても楽しみです

スポンサーサイト



国際看護学領域に所属していますが、選択科目に

異文化コミュニケーション論

があります。


集中講義で4日しかないんですが、わりと楽しい授業です。


第1回は教育学部の先生が概論的なところを教えてくださり、

多文化共生社会におけるコミュニケーションを考えました。


第2回は、うちのゼミの指導教員が担当で、1日中英語で授業が進められました。

医療現場で使用される英語を中心に学びましたが、意外とついていけましたし、

英語での授業って大事だなぁと思いました。


第3回は、日本語教育専門の先生が担当で、これも面白かったです。

「コミュニケーションは何か」というところで、いろんな例が挙げられ

これはコミュニケーションと言えるのか??というのを考えました。

・朝、電車の中で知り合いを見つけて会釈した

・企画会議で発言する

・父の誕生日に何がほしいか聞いたところ、気を遣うな…という返事があったが、
 テーブルの上にデジタルカメラのカタログが置いてあり、ある機種に印がついていた

・同僚が朝から咳き込んでいるので心配だ。

・昨日喧嘩した同級生と顔をあわせないように、登校時間をずらした


一例ですが…

意外と悩みますね。

ということは、自分の中でコミュニケーションはどのように定義されているのか

もう一度考え直す必要があります。

受講は4人だけなんで、いろいろ討議して整理していきました。

いろんなモデルも紹介され


結局のところ、、、

「相手の意図を理解するための手がかりを見出し解釈する行為」

送り手だけでなく、受け手(キャッチする側)も含めたプロセスのことを

コミュニケーションとする。

というのが今回の解釈です。

コミュニケーションと一口に言っても、それぞれの定義が異なっていたのもわかり、

いろいろ考えさせられました。


「異文化」とは何か、というのも同様。

文化は個人のものではなく、集団に帰属するもので、自然習得するもので…

国と国の間の問題ではなく、男女間や世代間、各家庭にも文化というものがある。

でも、その集団内にいると意識していないもの。


改めて考えると、ホント奥が深いですね。



外国人にとって難しい日本語表現についても学びました。

母国語であると、文法が正しいかを意識して話すことはないですしね。

敬語は難しいなーと思うけど。

無意識にやりとりしているニュアンスも日本語学習者には難しいことも判明。

たとえば
・明日スキーに行くんですが、鈴木さんも一緒に行きたいですか?

・(平社員が田中部長に)あ、田中さんお元気でしたか?

・あなたの英語はなかなか上手ですね


同期に留学生がいるんで、なんか変だなと思うけど、割と流してる会話(笑)

きっと、ウズでは自分もこんなしゃべり方してたんだろうなーとも思いました。

「んー、なんか変だな」って思うけど、文法的には間違ってないんですよね。

会話の相手とかシチュエーションで、失礼になったりすることもあるかもだけど、

そういう日本語の微妙なニュアンスを理解するのは、難しいみたいです。

あと、

・これは頭の痛いの薬です

・私が昨日買いましたデジカメはとてもいいです。

・公園に自転車を乗っていきました。


言いたいことわかるわかるーって思って、流しますが

助詞の使いかたとか、活用とか、説明しろって言われたらできませんわ。


ということで、『災害時に外国人でもわかりやすい日本語を考えよう』

というところにつながったわけなんですが、

①難しい言葉を避け、簡単な語彙を使う

②一文を短くして分かち書きにし、分の構造を簡単にする。
            
        今日、朝地震がありました。
          ↓
        今日(ね)朝(ね)地震が(ね)ありました。
          ↓
        今日 朝 地震が ありました。 文章で書くとき区切りをつける

③動詞を名詞化したものはわかりにくい。できるだけ動詞文に。
  例:揺れがあった  揺れた

④あいまいに表現はさける。可能性は「かもしれない」の形がよい。
  例:たぶん津波が来ます  津波が来るかもしれません
    亀裂がはいったりしている建物  壊れた建物

⑤二重否定は避ける
  例:通れないことはない  通ることができる

⑥可能形は「ことができます」「ことができません」で表現すると理解しやすい。
  例:火を使えます  火を使うことができます
    電話は使えません  電話を使うことができません

⑦外来語は通じないこともある。
  例:ライフライン、ダイヤル

⑧ローマ字は使わない

⑨擬態語(どきどき、めちゃめちゃなど)や擬音語の使用は避ける

⑩使用する漢字のレベルや量に注意(文面にするときはルビを)



言葉で伝えるときと、文章にするときで、若干違うと思いますが、

災害時だけでなく、日常的にも看護の場面では必要なことかなーと。


ウズから帰ってきて、外国人の日本語話者と話すとき、

無意識に気を付けていたことでしたが、こうやってポイントがわかると

より注意しやすいなと思いました。








全くお知り合いもいない群馬に来て、不安っちゃ不安でした。

でも、こういう分野でやってると、先生の紹介でOBに会う事が多いです。

とりあえず違う領域の助教の先生が2人OBでした。

ほんで、群馬の国際協力推進員っていうのが22−1の同期で、

群馬のOB会を盛り上げていきませんかとお話をいただき、帰国後初に参加する

OB会はなぜか群馬です(笑)

楽しみー。


その前に、

うちの講座の博士後期課程の人がOBで、さらにOBの助教の先生と同期だったので

昨日、3人で女子会をしました。

後期課程の先輩はずっと海外に行ってて、3週間くらいの滞在の間だったので、

忙しい中奇跡的に予定が合い、会える事になりました。

電話番号をお互いに聞かず、私の授業が終わる時間に学校で、というアバウトな約束で

お会いする事はできないんじゃないかとあきらめかけましたが

30分かけて無事に会う事ができました


お二人ともアフリカ圏だったのと、地域型の活動をされていたので、新鮮でした。

とにかく、全部話が面白くて、細かいこと覚えてないけど、とにかく楽しかったです。

なんか、2年間の海外生活を終えて帰ってきてから、こういうの多いです。

とりあえず、飲み会が楽しい。

ほんま、悩むこと減ったし。

なんか一番変わりたかったとこが変わったかなと。ぼらでぃ。

特にOBと話すと、毎回毎回勉強になります。


すでに修士をとってからボランティアを経験し、いま研究活動をされているので

研究のこともいろいろ話せてよかったです。

ちょっと、共同研究ぽいのをしましょうかという話にもなり、楽しみ


自分、研究向いてないなと思ってたけど、せっかく時間あるし、

2年間は勉強がんばろ。

授業料払えるか分からんけど、そういうとこ心配しなくなったのは

いい変化なのか…

自分の場合[なんとかなるか]って思えるのはそれだけ不安もないからなのですが

このよくわからん根拠はどっからくるのか…

ますます自分がよくわからん今日この頃。

いや、でもきっと困っても手を差し伸べてくれる何かがあるんじゃろー。


きっと、すべての出会いに感謝しようという気持ちに、フドが答えてくれてるのですね。

ラフマットラフマット。

これからもよい出会いを。

2013.04.24 国際看護特論
私の専攻分野で必修科目は4つです。

その中の1つは研究なんですけど、あとは普通の講義形式の授業です。

そのひとつ国際看護学特論は違う講座の学生3人も一緒です。

他の3人は看護学領域ではないし、同じ講座の相方は留学生なので

看護学特論とはいっても、かなり異文化なメンバー5人で授業を受けています


この授業は、ディスカッションもとりいれつつ、自己学習も重視されているので

毎回課題がだされます。

先週の授業では「最近気になっている国際関係」について記述してくる

という課題がでました。


まず、国際関係っていう定義から考えなあかんですが。

日本と外国との関係でなくて、なんでもいいそうなんで、

難民問題とか、民族間問題とかいろいろあって、かなり悩みました。

実際、1週間で他の授業の課題もある中、

ほとんど事情を知らないことは調べきらんので

結局テーマを「日本-インドネシアの二国間関係」としました。

なぜインドネシア??と思われる方もおられますかね(笑)

私、インドネシアには行ったことがないし、友達もいませんしね。


ま、関係している理由とすれば「看護師」ということでしょうか。

原則、外国人の就労が認められていない看護の分野での外国人受け入れが、

公的な枠組みで特例的に行われている。


ということ、一般的にもニュースになって知ってる人もいますかね。

現在、フィリピン・ベトナムからも受け入れを行っていますが、

そもそも最初はインドネシアだったんですね。


日本の看護師不足は有名な話ですが、それを低賃金労働者で補うという理由から

東南アジアからの看護師を受け入れていると思っている人が多いことにも驚きました。

まあ、最初は私もなんで??と思いましたけど。

調べてみると、これは二国間協力の一貫で経済活動の連携強化が目的なんですね。


インドネシアという国。中国・インド・・・に次いで世界第4位という人口を誇る国。

東南アジアの巨大市場といってもよいのでしょうか。

日本が輸入している原油の約90%はインドネシア付近を通過しているそう。

へぇぇぇ~

これは、インドネシアとの関係強化は日本にとってかなり重要なことなんですね。


インドネシアの看護師さんが、そのままの免許で日本で働くことはできません。

教育課程ももちろん違うし、国家試験の有無やレベルも違うし…

だからいくら外交上の理由とはいえ、

むやみに外国人看護師を受け入れるわけにもいかないですよね。

日本の看護協会のスタンスとしては、

・安全な看護ケアが実施できるだけの日本語能力を有す必要がある

・日本の看護師国家試験に合格する必要がある

とかなり慎重な姿勢をとっています。

就業時には日本人看護師と同等以上の条件での雇用も条件とする

しかし、この文言から、一労働者として受け入れるのではないことがわかるでしょう。

違う文化の人と働いたり、話すことだけでも、自国の文化を見直すよい機会になります。

看護の分野でも外国人が入ってくることは、少なからずプラスになると思います。

だけど、課題はたくさん。

教育への支援や、就業病院との連携など。看護業界だけでは済まない問題も多いはず。



インドネシア人看護師候補者の受け入れは、2008年から開始され

実績は2008年104人、2009年173人、2010年39人、2011年47人、2012年29人だそうです。

「候補者」とされているのは、日本では看護補助業務に従事して、

まず技術や語学力を学び、国家試験をパスしないと、看護師として働けないからなんですね。

しかも、期間が3年と決められていて、この間に看護師の資格がとれなければ

帰国しなければなりません。

2010年(私がウズに行く直前)に、ニュースでこの問題が取り上げられてました。

日本の看護師国家試験は日本人でもレベルの高い語学力を必要としますね(笑)

専門用語だけじゃなくて、ひっかけのために難しい表現が使ってあったり…

だから、自分の持っている知識・技術を国家試験の場で発揮するには

高い語学力が必要。いくら選択問題とはいえ…

でも国試の出題形式や方法を変えるわけにもいかないし…

インドネシア人に日本語をがんばってもらうしかないんですね。


定着しないことを受けて、外交上の問題から、在留期間を延ばす措置がとられたそう。

これが一番最新2013年2月のことです。



そもそも、外国人が日本に入国すること自体、すごく難しいんですよね。

我々は海外に旅行に行くのでもビザがとれやすいので自覚ないですけど、

入国も厳しいし、滞在なんてもっと厳しいのですよ。

これは日本の秩序を守るためなんですけど、外国人が働くには優しい国ではないかも。


グローバル化に伴って、秩序を守りつつ、外国人を受け入れていくっていうのは

とても大変なんですねー。


あ、でも外国で働いたことのある身として、インドネシア側の懸念は理解できます。

知識も技術もあるのに、言葉が話せないだけで見下されかねないとか、

信用してもらえないとか。

医療行為ができないと不満足感につながるとか。


だから受け入れる側の体制も考えさせられます。

はい、このインドネシア人看護師の受け入れに関連した協定は

日本インドネシア経済連携協定(2007年8月20日署名、2008年7月1日発効)

です。


これをまとめてレポートにしようと思います。

もしや間違ってることやご意見などがありましたらコメントください

大学院では、修士論文(10単位)を書く事が卒業の大前提ですが、それとは別に関連科目を

20単位とります。

2年間で20単位って、10科目になるんですが・・・

社会人も受け入れている学校なのでほとんどの授業が夜と土曜日に開講になっており、

日中は比較的フリーです。

では普段何をしているかというと、自習です(笑)

担当教授にいろいろ仕事を頼まれるので、毎日学校には行っております。

合間に研究のために関連した論文や英語の文献読んだり、授業ででた課題をしていると

あっという間に時間が過ぎます。


金曜日だけ、必修の講義が入っているので昼から授業受けてます。

それとは別に、学部生の授業のアシスタントしてるので、午前2限分一緒に授業受けてますし

昼はゼミ生の情報交換会を兼ねたランチョンタイムがあるので、花金はびっちりスケジュール。

というわけで、今日は疲れました。


金曜日にとってる選択科目は、[地域保健医療研究概論]

私の所属する研究室の所属している領域(ユニット)の統合科目です。

保健学研究科は看護学とリハビリテーション学と生体情報科学分析学という3つの分野があり

それぞれ大きな3つのユニット(基礎保健学、応用保健学、地域・国際保健学)に属してます。

ちなみに私は地域・国際保健学ユニットの国際看護学専攻になります。

そのユニット共通科目ということで、リハ系や検査系の学生も一緒に授業を受けてるわけです。


この科目は、地域保健医療の現状や問題点、地域保健医療研究の方法について

それぞれの専門分野から教授されるというものです。

今日は整形のDrとリハの先生の授業でした。

テーマは地域障害者スポーツの現状ということでしたが、とても面白い講義でした。

障害者の定義は統一されていないということにも驚きでしたが、

障害者がスポーツをすることの意義

そしてサポートの方法とや問題点など、今まであまり注目したことのない分野だったので

とても勉強になりました。

後半は下肢切断患者が使用する義足の改良に焦点をあてたもので、

先生の研究も紹介いただきました。

目からウロコでしたね

学校では勉強したんですが、歩くときにこんなに膝が大事だなんて忘れていました。

車いすをこぐような単純な動作ではないので、義足は使いこなせるようになるのには

時間がかかるみたいです。

高齢者は筋力が弱いので膝を固定して安定性を高めた義足にするとか(重労働者にも使える)

通常の義足は膝のバネ力がある程度決まっているので、歩く早さを変えることは難しいとか。

確かに、そうだよねとは思ったけど、自分の専門では考えもしなかったことで、

紹介していただいた、ケースを追った研究もとても興味深いものでした。

事故だけでなく、学童期から青年期に多い骨肉腫で下肢を切断することも多いですが、

そんな年で下肢切断したあげく、つらい化学療法を乗り越え、

さらに義足を使いこなせるようになるって

本当に本当に大変だと思います。でもがんばっている姿を見て釘付けになりました。

それをフィジカルからもメンタルからもサポートしている方の話が聞けて本当によかったです。


ホント、勉強になったわーと心から。